天安門事件30周年!
1989年の6月4日に民主化を求める10万人にも及ぶ学生を中心とした群衆に中国政府が武力を使って鎮圧した天安門事件から早いもので30年が経過しました。
正式には 6月4日を略して六四天安門事件と言われる。
中国では徹底した情報管理統制が行われインターネットでこの言葉を検索することができない。
そうしたインターネット検索規制から逃れるために【5月 35日(5月31+ 4日= 6月4日)】や【 VI IV】や【八の二乗】などと表記されて検索禁止を逃れたりされたりしている。
天安門事件による死亡者が百万人とも二百万人とも言われているが正確な数はつかめていない。
中国国内で今書いているような記事をあげれば数時間後には逮捕されてしまうであろう。
天安門事件を語るうえで最も有名なシーンはデモ隊を鎮圧するために動員された戦車の進行をたった一人で阻もうとする男性の姿だろう。
以下ドキュメンタリーフィルの冒頭に登場するので是非見てほしい。
日本でも天安門事件については報道機関が中国政府に配慮して大きく報道されることが無いので全く知らない年代層も居る事でしょう。
1960年代に日本では同じように若い学生が大学自治や日米安保に反対し学生運動が盛り上がったがやはり政府に弾圧されて最後は悲惨なリンチ事件などを経て収束した。
そうした学生運動を実際に経験した日本人の中心世代はいまや70歳を超えている。
だがまだまだ元気で左翼的な思想から離れる事無く一貫して政府に反抗する姿勢を貫いている人達も多い。
一部の運動家は運動が消え去った後でもいまだに社会主義革命を心のうちに秘めて人生の最後の日々を過ごしている。
中国では天安門事件に関しては日本では考えられないような徹底的な情報統制と情報操作が行われて歴史からはスッポリと消されて全く何事も無かった事になっている。
しかしあの日天安門に集まった人々で殺されなかった人々の心の中には消すことのできない炎が今も燃えていることだろう。
誰も心の中で燃える炎を完全に消すことは出来ないからだ。