収束の兆しが見えないフランスのデモの行方「マクロン大統領の辞任以外に方法はなさそう」
フランスの燃料税増税に端を発した抗議デモは暴徒化して大混乱を引き起こした。
政府が燃料税の増税をいったん見合わせたのだが抗議活動は一向に収まる様子が無い。
きっかけは燃料税であったが根底には格差社会のひずみに対する民衆の怒りが流れているのだろう。
抗議活動はパリの中心部から郊外へ広がりつつあり着地点が見えない。
政府が大規模なデモ隊の弾圧に乗り出すことも予想されるがデモ隊への国民の支援も広がっているので一歩間違うと内戦状態に突入することも大げさではなく考えられる。
以前にも紹介したがTEDでの講演でニックハノーアが予言している事態が起きつつあるのかもしれない。
ニック・ハノーアー: 超富豪の仲間たち、ご注意を ― 民衆に襲われる日がやってくる | TED Talk
「このまま格差を放置すれば近い将来大金持ちは民衆に殺されるであろう。」
パリなどでの暴動で暴徒と化した人々が破壊しているのは高級なレストランであったり銀行の窓であったりする。
この怒りが向かう方向が資本家へ向かうだろうというのがニックハノーアの講演で述べられている。
是非一度講演をご覧ください。
収束の兆しが見えないと書いたのだがフランスのマクロン大統領が急激に折れて最低賃金のアップを発表しました。
仏大統領、デモ収束へ譲歩…最低賃金を引き上げ : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
マクロン大統領は10日、国民に向けてテレビ演説し、最低賃金の引き上げを発表した。マクロン氏はデモ収束を優先し、参加者らの要求に大幅に譲歩した。(記事引用)
デモというより暴動に負けた形なのが気になるところですし最低賃金を上げるといってもそれは誰の懐を痛めるのかがはっきりとしません。
暴動を収束させるためにその場しのぎで延命をはかっているように感じられるます。
おそらくこの程度の妥協ではイエローベスト運動は収まらないと思います。
最終的には大統領の辞任以外に暴動を沈静化させる事は難しいのではないでしょうか?
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