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経済運営に過去の常識が何故機能しないのか?

 

person holding coins

 

日本は長期のデフレと30年近く戦って来たが未だに明るい出口が見えては来ていない。

 

日銀が輪転機をフル回転させて札を刷りまくってバラまいても2%のインフレさえ起こせないでいる。

 

 

 

 

これは経済学の常識を否定するものであり現在の経済は過去の経済学の理解を越える何かしらの変質を遂げてしまっているという事になる。

 

考えられる原因のひとつがフロンティアの消失ではないだろうか?

 

かつての世界は広大にひろがる未開発の国々と交易をすることによって経済発展を遂げてきたが近年そうしたフロンティアが消失して巨大な購買層を見つけられないでいる。

 

日本を見回してもいずれの家にもエアコンもあれば車もあるしありあまる消費財に家が狭くなるほどものにあふれている。

 

これも日本国内のフロンティアの消失と言えるだろう。

 

挙句の果ては日本では断捨離という経済にとっては逆噴射のようなブームが人々のライフスタイルをシンプルに変えようとしている。

 

その先には家さえも選択的に持たないアドレスホッパーというミレニアム世代さえ登場している。

 

 

定住する家を持たない、多拠点生活をするといった“住み方改革”がミレニアル世代に広がっている。仕事の多様化によって、働く場所が自由になり、家賃や公共料金を払ってまで一定箇所に定住する必要がなくなったことが背景にあるようで、エアービーアンドビーでその日の宿泊場所を探したり、友人宅を利用することで生活する。そんな彼らを“アドレスホッパー”と呼ぶそうだ。(記事より引用)

 

 

こうした急激な変化に経済運営政策は追いついていないのではないでしょうか?

 

お隣韓国のも政権は必死に経済のかじ取りをしているがそれが思うようには成果を発揮していないようだ。

 

www.newsweekjapan.jp

 

通常であれば賃上げが労働者の購買力を引き上げて経済は上向くはずだが賃上げによって高いコストに耐えられずに自動化を導入する企業が増えてかえって労働者が職を失うという悪循環が懸念されているという。

 

小規模な企業は賃上げに耐え切れずに廃業という選択を選ばざるおえなくてかえって労働者から仕事を奪うという悲劇的な事態を引き起こす可能性が懸念されている。

 

資本主義が大きく変質しているにも関わらず投与するワクチンは使い古しで効果が乏しく、免疫が出来ていて効果が見られないのではないだろうか?

 

世界中で同じような症状が出始めていて新しい経済対策のワクチンを探し求めているがその一つがベーシックインカムだ。

 

 

 

生きて行くのに必要な最低限のお金を直接一人一人に配る方が大規模な経済対策をして景気を刺激するよりも手っ取り早いし効果も大きいというものだ。

 

世界経済を見回して日本ほど今ベーシックインカムが効果を発揮する国は他にないだろう。

 

止まらない少子高齢化や格差の拡大を埋める為にはもう使い古したワクチンをいくら投与しても効果が上がらない事に早くきずくべきだと思う。