イヌイットはラップバトルのように歌を歌いあいながら揉め事を解決する。
イヌイットとアザラシ漁と動物保護運動
アザラシ漁とともに暮らしてきたイヌイット(エスキモー)は動物保護団体の反対運動によって非常に困難な状況に追い込まれている。
私たちはほとんどの人がアザラシの肉を口にすることもアザラシの毛皮のコートを着る事もないだろう。
しかし、イヌイットの人たちの伝統を守ることも非常にたいせつである。
生きる為のアザラシ漁を考えるいい機会です。
イヌイットが生きる上で必要なアザラシの狩りと西欧の動物保護団体との闘いのビデオ。
日本もイルカ漁やクジラ捕獲などで世界の動物保護団体などと対立しているがイヌイットの狩りの場合は少し問題の質が違うことに気づかされる。
ビデオから伝わってくるのはイヌイットの生活にはアザラシの肉や衣類としての毛皮が密接にかかわっていることでアザラシの狩りをやめる事が一部のイヌイットの命を脅かすという点だ。
このビデオにはイヌイット同士がもめごとを起こした際にお互いが歌にのせて相手と戦い、その歌で怒った方が負けという伝統が紹介されている。(8分12秒あたり)
これには感動させられました。
現代のラップバトルのようです。
この事は知らなかった伝統なのでイヌイットという人たちへの生き方や考え方への理解が深まった。
アザラシ漁に反対していたいくつかの団体がイヌイットに対して謝罪したという事実も知らなかったので話し合えば分かり合える事もあるんだという事に少し安堵しました。
ただしイヌイットの暮らしは未来永劫続くとは思えない悲しみも同時に伝わってくる素晴らしビデオです。